散骨に関して
散骨は、すべきでない ー埋葬の歴史からー
長澤宏昌 著
という本が出版されております。
日本人の埋葬に対する歴史的背景からみて、
いかに散骨なるものが 不自然であり、
そのブームから引き起こされるさまざまな問題を懸念した内容となっております。
確かに納得の内容でありますが、おおむね一般の方の心理がどこにあるのかというと、
著者が危惧している方向へ向かっている側面があると思います。
そんな折、石材業界の中で、
「散骨体験 クルーズ」 が開催されました。
参加者の声を聴いてみると、
「散骨なんて絶対にない、と考えていたけれど、 これはありかも、、、、、」
と考え改めた方が多かったそうです。
死後の世界にどういう想いを馳せるか。
それが供養、埋葬の形になっていくのだと私は思いますが、
樹木葬にしろ散骨にしろ、未だ埋葬方法としては主流ではありませんし、
その結果 その家族がどうなっていったか、 どういう心境に変化していったかは、
今後の何十年、何百年が経たなければ 検証されないものです。
この散骨も、法律的にもまだまだ未整備で、これからニーズに応じて充実してくると思われます。
いずれにせよ、多様化する埋葬サービスの中で、流行り廃りではなく、
本当に自分に合った埋葬方法をしっかり考えることが、とても肝要だと考えます。