樹木葬について
近年注目を集めている 合同供養ですが、その流れで
樹木葬、散骨 というものにも注目が集まっています。
最近は特に、
「子供に苦労を掛けたくないから、出費のかかるお墓は自分で用意する」
という方も増えておいでですから、
費用負担の面、また子孫へのお参りを強制する気持ちの負担軽減など、
さまざまな要素を考え、合同供養を望む、という方も増えているのやもしれません。
ここでまず樹木葬についてですが、実際にサービスを行っている霊園を視察したところ、
確かに新しい供養の形なのかな、と思わされるものではありました。
ただし問題点としては顧客データとして以下のようなものがあるようです。
・ 樹木自体が 枯れる、倒れる などした時、 霊園としては 新しいものを植樹するというシステムだが、
それまで礼拝の対象物としてきた木がすげ変わる ということへの不安意識がある
・ およそ30センチ角くらいで埋葬の場所を割り当てられるのだが、お墓と違いその場所に墓標が立つわけではないので、
あとからは埋葬場所が大まかにしかわからず、結果、木を拝むこととなる。
つまりは、墓石のように 物質であり 碑 として建てるものに対し、
木は 生体であり 命を引き継ぐもの、 という感覚であること。
生体であるその木に対し、魂の永続性、礼拝の対象物としての神秘性を与えることができるかどうかが、大きな差といえそうです。
自分の入る埋葬地として、お墓、合同供養、樹木葬などでお悩みの場合、
やはり死後の世界で自分がどうなっていきたいかを考えることとなります。
選択肢は幅広くなりましたから、ぜひしっかり情報収集をして、後悔のない埋葬を実現していただきたいです。